静粛性アップもトルク感は若干ダウン。CX-5に平成30年04月13日開始のサービスキャンペーンを適用した感想|イクメンライフハッカー

静粛性アップもトルク感は若干ダウン。CX-5に平成30年04月13日開始のサービスキャンペーンを適用した感想

先日、CX-8の商談&契約作業の間にCX-5のサービスキャンペーンを受けてきました。果たしてサービスキャンペーンはどのような効果があったのか。アップデート適用後のCX-5についてレビューしたいと思います。

サービスキャンペーンの内容


平成30年04月13日開始のサービスキャンペーンの内容は下記の通り。

不具合の内容

ディーゼルエンジンにおいて、制御プログラムを最新化し、アクセルの踏込む速度に対するエンジントルクの応答性とエンジンノック音の低減、および後退時のアクセル操作に対するエンジントルクの応答性が向上します。また、駐車時のi-stop作動によるエンジン停止と再始動の繰り返しを抑制します。

改善の内容

全車両、エンジン制御プログラムを最新プログラムに更新します。AT車はトランスミッション制御プログラムも最新プログラムに更新します。

出典 アクセラ、アテンザ、CX-5のサービスキャンペーンについて
URL http://www2.mazda.co.jp/service/recall/sca/20180410001/


なお、今回の改善内容は問題の対応というよりは商品性向上の色合いが強い内容です。Webサイトに「不具合の内容」と書かれているのはいささか違和感を感じました。


主な改善内容


サービスキャンペーンの主な改善内容は次の2つです。

DE精密過給制御

わずかなアクセル操作にも正確に反応し、思い通りの加速を実現する技術。街中での渋滞走行から高速道路での合流まで、さまざまなシーンでクルマとひとつになったような上質で意のままの加速フィールを実感できます。

ナチュラル・サウンド・周波数コントロール

燃焼噴射タイミングを緻密に制御し、エンジン部品が振動するときの周波数のピークと、燃焼による振動の周波数の谷を重ねることで互いの振動を打ち消し、ノック音を低減させます。

出典 マツダWebサイト
URL http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/driving/skyactiv/



サービスキャンペーン適用後の感想


今回のアップデートは、一言で言うと「アクセルの反応が良くなりエンジン音が静かになる」改善対応です。トルクフルな加速が魅力の初代後期型CX-5は、出だしの応答性が若干悪いのも事実。果たしてどう変わったのか、以下感想になります。

●静粛性(アイドリング)

アイドリング中の静粛性は0.5から1ランクほど静かになりました。静かになった!とか劇的に変わるとは言えないものの、ディーゼルのノック音は確実に小さくなっています。実際に何dB違うかについては一応騒音チェックアプリで比較してますが、計測方法や外部環境に依存するところもあり、ここで数値を出すのは控えます。

私のCX-5はアイドリング中のエンジン音が若干大きくなっていましたが、キャンペーン適用後は以前より静かになったように感じました。プラシーボ効果は否定しません。

●静粛性(加速中)

加速中もいくらか静かになりました。「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」はどちらかと言えば~3,000rpmまでの低回転側で効果があるようです。以前に比べ加速中のカリカリ音が控えめになり、190PSにアップデートされる前の新型CX-5のエンジンのように軽やかに回るようになりました。

ただ、全体的な静粛性が2017年モデルの新型CX-5と同じレベルに至っているかと言えば、そこまでではありません。エンジン音だけで比較してもエンジン機構以外の部分での静粛性能が違うため、新型CX-5の方がより静かで、ガソリンエンジンのように軽やかに回る感覚も上です。

●アクセルの応答性

アクセルを踏んだ時の応答性も素直で扱いやすくなりました。アップデート前が踏んだ後に一瞬のタメの後にグワッと加速するとしたら踏んだら踏んだ分だけスッと加速する。応答性が良いので追い越しなどもラグや無駄な加速がなく、スムーズに済ませることができます。ただし、後述しますが若干の寂しさもあり。

●トルク感

応答性が良くなったことで、ディーゼルエンジンらしいトルク感は若干薄くなりました。以前は応答性が悪い‐>アクセル開度が多くなる‐>必要以上に加速する、だったのが踏み加減に応じて加速するようになったため、余計にそう感じるのかも知れません。

DE精密過給制御付きのエンジンから乗り始めた方は、トルクフルでガソリンエンジンのように回るスカイアクティブD2.2に不満を持つ方は少ないと思いますが、初期型の加速感を知っている人は若干寂しいかも知れません。

平成30年04月13日開始のサービスキャンペーンについて、全体的には満足しており、特に静粛性向上の効果は高いと感じました。発売済みの車両に対してマツダは良くぞ対応してくれたという感じです(しかも無償で)

たらればの話


たらればの話になりますが、今回のサービスキャンペーンについて、もし部分的に適用する選択肢があったとしたら、私は「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」だけ受けたかも知れません。

DE精密過給制御でアクセルの応答性が向上するのは事実ですが、その伸び幅は驚くほどのものではなく。もう3年近く乗っているので、アクセルを踏んだ時にCX-5が若干タメるのは足裏に染みついています。タメ分だけアジャストして、その後のフッと軽くなるような加速を楽しむのも悪くない。

最後になりますが、CX-5のサービスキャンペーンは受ける価値あり。ただし、現在のフィーリングが好きな方は急いで行くほどのものでもないと思います。

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