こりゃ売れるぞ!マツダ新型SUV CX-30シグネチャースタイルの内外装を見てきた|イクメンライフハッカー

こりゃ売れるぞ!マツダ新型SUV CX-30シグネチャースタイルの内外装を見てきた

こんにちは、ハマジです。

広島マツダ宇品本店で9月20日から23日まで限定で展示されたCX-30シグネチャースタイルを見ることができました。

この記事では発売前のCX-30 シグネチャースタイルについて、内外装を見た印象や座席に座って分かった室内の広さや視界の良し悪しなど、個人的に感じた感想をご紹介します。

※展示車両はパイロット版のため、発売時の仕様とは異なる可能性があります

※今回の展示車両はマツダから販社に貸し出された車両です。9月24日以降の展示について現時点で公開された情報はありません。


CX-30のグレードと価格


マツダCX-30のエンジンラインナップは2リッターガソリンのSKYACTIV-G、1.8ディーゼルのSKYACTIV-D、ガソリンとディーゼルの”良いところ取り”をしたという圧縮着火エンジンSKYACTIV-X搭載車は2020年1月下旬発表予定。

消費税10%を含む価格は次の通りです。

SKYACTIV-G 2.0 6AT/6MT

 20S 
      2,392,500円(2WD)
      2,629,000円(4WD)
 20S PROACTIVE 
      2,612,500円(2WD)
      2,849,000円(4WD)
 20S PROACTIVE Touring Selection
      2,733,500円(2WD)
      2,970,000円(4WD)
 20S L Package
      2,794,000円(2WD)
      3,030,500円(4WD)

SKYACTIV-D 1.8 6AT

 XD PROACTIVE 
      2,887,500円(2WD)
      3,124,000円(4WD)
 XD PROACTIVE Touring Selection
      3,008,500円(2WD)
      3,245,000円(4WD)
 XD L Package 
      3,069,000円(2WD)
      3,305,500円(4WD)

SKYACTIV-X 6AT/6MT

 X PROACTIVE
      3,294,500円(2WD)
      3,531,000円(4WD)
 X PROACTIVE Touring Selection
      3,415,500円(2WD)
      3,652,000円(4WD)
 X L Package
      3,477,100円(2WD)
      3,713,600円(4WD)


CX-30のシグネチャースタイルを一目見た印象は「やべぇ、こりゃカッコいいぞ!」でした。

カッコいいか、そうでないかは完全に個人の主観ですので個人の意見に意味はありませんが、それを踏まえてもCX-30のシグネチャースタイルはめちゃカッコいいと思います。

CX-30の実車を見るまでの印象は「樹脂パーツが大きすぎてチョット、、」でしたが、実際にCX-30を前にすると樹脂パーツの大きさは全く違和感がありません。特にポリメタルグレーなどのダーク系ではボディーの色に近いため、全く気にならないと思います。デザイン的にはシグネチャースタイルのサイドのメッキガーニッシュとブラックのルーフレールが効いています。これは欲しくなる人も多いのでは。


CX-30の内外装についてはyoutubeに動画をアップしているので良かったらこちらもチェックしてください。



CX-30シグネチャースタイルの詳細は現時点で発表されていませんが、CX-30のベースとなったMAZDA3のシグネチャースタイル相当と推察されます。

MAZDA3のシグネチャースタイルはフロントアンダースカート、リアルーフスポイラー、サイドアンダースカート、リアアンダースカート、BBS社製 鍛造アルミホイール(18×7.0J)の4点セットです。通常合計価格は約73万円のところ、シグネチャースタイル(いわゆるセットオプション)として選ぶと約50万円となります。

※BBSホイールが不要なら約30万円で購入可能




今回の展示車両はこれらに加え、ブラックのルーフレールやブラックのミラーなどが架装されていました。

CX-30のSUVシグネチャースタイルの詳細が出てくるのはこれからですが、SUVだけにルーフレールなどもセットになる可能性も高いと思われます。


ワイド&ロー感を引き立てるリアアンダースカート。CX-30のリアビューをピアノブラック調のスカートが引き締めます。

これくらいボリュームがあると、マフラーを変えるとよりカッコよくなると思います。お手軽にリアビューをドレスアップできるマフラーカッターもCX-30定番のカスタマイズになりそうな予感です。


広島マツダ宇品本店は”本店”というだけあって最新のマツダ車がズラリと並んでいます。CX-30の右に並ぶのはCX-8ですが、こうして並べるとCX-30の洗練度が際立ちますね。

CX-8は6世代ながら7世代のデザインを先取りしたことで6.5世代とか6.9世代と言われています。デザイン的には今見ても古臭さはありませんが、シグネチャースタイルと並べられると残念ながら華やかさで一歩劣る印象です(25Tなど、CX-5やCX-8もシグネチャースタイルがあったら売れるかも知れませんね)


マツダCX-30 主なスペック


 全高:全長4,395×全幅1,795×全高1,540mm
 ホイールベース:2,655mm
 最低地上高:175mm
 最小回転半径:5.3m
 乗車定員:5名
 車重:1,380~1,530kg
 サスペンション (フロント):マクファーソンストラット式
 サスペンション (リア):トーションビーム式
 ブレーキ (フロント) :ベンチレーテッドディスク
 ブレーキ (リア):ディスク
 タイヤサイズ:215/55R18
 タイヤ銘柄:ブリジストン トランザ


ホイールはBBS社製 鍛造アルミホイール(18×7.0J)です。

樹脂パーツの大きさ的にホイールはブラックが合いますね。展示車のタイヤはブリジストンが履かされていました。MAZDA3はグレードによってブリジストンとTOYOプロクセスとなっていたので、CX-30も同じような構成となる可能性があります。

個人的には乗り心地、静粛性ともにブリジストンの方が性能が良いと感じているため、ブリジストンタイヤがおすすめです。

※MAZDA3、CX-30共に全グレードブリジストンが標準とのことでした。


インテリアも見ていきましょう。

パッと見の印象は先日試乗したMAZDA3のそれと同じ。適度な包まれ感の中にクラスを超えた質感と、乗った瞬間に馴染むような居心地の良さがあります。


MAZDA3のインテリアはMAZDA3のレビューと重複しますので簡単に。

CX-30の質感の高さは300万円前後で買うことができるCセグSUVのクラスを完全に超えています。メッキパーツに頼らない加飾は好印象。パーツのチリ合わせや「カチッ」と気持ち良く動作するスイッチの操作感も同クラスを一歩リードしています。


ドアを開けてウェザーストリップをチェックしてみました。ドア周りのウェザーストリップは厚手のタイプでMAZDA3同様に上部はフィン状になっています。


CX-8はドア周りのウェザーストリップが2重となっていますが、MAZDA3やCX-30は1つのみ。この辺は数少ないクラスというか価格の差が出ている部分です。


同様にCX-8ではリアドアの端のウェザーストリップもCX-30は付いてません。

これがコストの差なのかCX-30はボディーやドア構造など、その他の静粛性対策で不要になったのかは試乗して確認したいところであります。


展示車両(パイロット版)は20S プロアクティブ ツーリングセレクション AWDでした。

ピラーガーニッシュがピアノブラックでないのは実車では変更になっている可能性があります。ここは見た目の印象に効くので予算が許せばピアノブラックのグレードを選ばれるのが良いと思います。


運転席に座ってみました。

正面を見た印象はMAZDA3のそれと変わりません。

CX-30のボディサイズは全長4395mm、全幅1795mm、全高1540mm。MAZDA3との一番の違いは最低地上高175mmによる視界の良さですが、個人的にはMAZDA3とそこまで大きな違いは無いと感じました。

※CX-30に対してCX-5は全長で150mmも高くなります




これはアレです。

先代アクセラを試乗した後でCX-3に乗った時の印象とそっくりです。CX-3はSUVという位置づけですが、CX-5やCX-8に比べても全高が低くセダンライクに運転できるスポーティーな感覚が魅力でした。CX-30についても恐らくそのようなフィールになると想像しています。


CX-30の運転席に乗って次に感じたのはAピラーが細いことによる視界の良さでした。

スバルのフォレスターほどではないかも知れませんが、CX-5やCX-8に比べてもAピラーが一回り細く(少なくとも体感的にはそう感じる)MAZDA3に比べても視界が少し高いことで見晴らしがよく運転し易そうな印象です。


反対側の視界もこの通りクリアです。

CX-30は手ごろなサイズ感も魅力の一つですが、MAZDA3などのセダン・ハッチバックに比べ全高が少し高いことによる視界の良さで、女性や運転が苦手な方でも運転しやすいと思います。

一方でマツダ車の良く言われる斜め後方の視界は正直厳しいです。生憎写真を忘れてしまったのでyoutubeにアップした動画をご覧ください。

では、運転が難しいとか安全性が落ちるかというとそうではなく。マツダの考えやCX-8に1年以上乗ってきた体験を踏まえましても、ブラインドスポットモニターや360度ビューモニタを付けることで、従来以上の安全性で運転できると思います。


ダッシュボードもMAZDA3と同じくソフトパッドで覆われており、非常に上質な感じです。マツダの良心的なところは、この印象が素のグレードである20Sと最上級グレードでも大差ない所です。


センターコンソール周りもMAZDA3と同じ印象ですね。文字数の都合でカットしていきましょう(笑)


CX-30の気になるリアシートの足元スペースをチェックしてみました。

運転席に身長175センチの私がマツダ式の適切な運転姿勢(端的に言うと骨盤を立てシートに深く座る形)でシートを合わせた状態でリアシートに乗り込みます。


繰り返しになりますが、最低地上高が175mmと程よいことで乗り易いのが印象的。

リアドアがガバッと開くこと、開口部が広いことでSUVにありがちな乗り難さはありません。お年寄りにとってもセダンより乗り易いかも知れません。


運転席に175センチの人が”適切な”運転ポジションにシートを合わせた状態で、リアシートに175センチの私が乗った時の足元スペースはこぶし2つ弱。経験的にこぶし2つ分くらいあれば窮屈感はありません(こぶし半分とか、膝が当たる車は正直乗りたくないと感じる)

マツダCX-30のヘッドルームはCX-3比で20mm高くなっています。フロアも20mm下げることに成功し、前席と後席の間隔も26mm延長されていますが、体感的にはそれ以上に広くなっている印象。

実際に乗るまではサイズ的にファミリーには厳しいのでは?と感じていたことも事実ですが、(運転席が正しいポジションであれば)CX-30は大人4人が快適に移動できる居住性とラゲッジスペースを備えた車と言えます。


マツダCX-30の居住性について気になる方はCX-30やCX-5、MAZDA3の室内スペース乗り比べ動画を確認してください。



ここは特に子育て世代ですとガシガシ踏まれるので気になる方はスカッフプレートなどを付けると良いと思います。

参考までに私のケースをご紹介すると、数千円で交換できるパーツのため、消耗品と割り切って何も対処していません。


CX-30のラゲッジの開口幅は1,020mm。幅1mの荷物をそのまま載せられる設計となっています。

荷室容量は430リットルで、マツダ3(ファストバック)に対して約100リットル。CX-3比でも約80リットル大きくなっています。容量的にはベビーカーとスーツケースを同時に入れられるサイズということですが、この大きさで十分か足りないかについては個人のライフスタイル次第になりますので、各自で検討・チェックしてください。


人が少なかったこともあり、失礼して下回りに潜り込ませていただきました。

CX-30のサスペンションはMAZDA3と同じく、ワイテック渾身のトーションビームサスペンションです。展示車両はAWDのため、後輪のドライブシャフトとリアのデフがチラ見えしています。

AWDの電子制御カップリングユニット等は6世代のAWDと同様、ジェイテクト製だと思われます。


ここで一つ気になる点が。

マツダのWebサイトを見ると、これまでのAWDの説明が進化しているのです。

 雨や雪などの滑りやすい路面ではもちろん、ドライ路面においても4輪のタイヤの力を効率的に引き出せるように適切にトルクを配分し、スムーズで安定した走りを提供します。

 さらに、さまざまな抵抗低減技術を織り込むことで、燃費の改善を追求しています。そして新たにGVCとの協調制御を採用し、これまで以上にニュートラルなコーナリング性能を実現。

出典 マツダAWD




6世代までのAWDではドライ路面のトルク制御やGVCとの協調制御は記載されてなかったはず。MAZDA3やCX-30などの7世代商品群ではAWDの制御もよりアクティブに後輪にトルクを配分するようですので試乗が楽しみです。

※6世代、CX-8についてはドライ路面でも前後輪のスリップ差を検知すると後輪にトルクを配分しています。また、GVCについてもAWDは全輪で作用するため、AWDの方が安定性が高いとされています。


さいごに


当日思い立ち、見に行ったCX-30シグネチャースタイルですが、大変良い時間になりました。個人的に良かったのは次の2点。一つ目は樹脂パーツが大きすぎてデザイン的にイケてないのでは?という疑問を解消できたこと。こちらについてはシグネチャースタイルならサイドのメッキガーニッシュとルーフレールでむしろ必要な余白であるような印象すらあります。

2つ目はリアシートの広さについて。個人的に車選びを相談されることがけっこうな頻度でありますが、今回CX-30に早いタイミングで乗れたことで自分の体で体験でき、4人乗りなら問題無いという理解ができたので説明が楽になりました。

これまでコンパクトな4人乗りSUVというジャンルではライバルの後塵を拝していたマツダですが、デザイン良し、質感良し、適度なサイズで乗り易く視界も良しのCX-30はこのクラスの脅威となるのでは。


宇品本店でのCX-30シグネチャースタイルの展示は20日から23日までの限定展示ということでしたが、個人的には当日、やや人が少なかったのが気になりました。

広島だけに皆さんきっと、もう予約してるから余裕なんですよね?実車を見たいけど、ちょっと忙しくて無理!という方はyoutubeに動画をアップしていますので、こちらをどうぞ。



CX-30 2リッターガソリンエンジンAWDモデルに試乗してきました。MAZDA3に対し約50㎏の重量増によるネガは全く無し。むしろ乗り心地の重厚感や安定性の高さに効いてます。それと、この2リッターガソリンは音がイイ!車線変更でも分かる極上の乗り味でした。試乗動画は下のリンクからどうぞ!


youtubeにマツダCX-8のレビューやお出かけ動画を公開しています。チャンネル登録をしてご視聴ください。