乗り心地も改善!CX-8 シンセイ プロスペック ワイドトレットスペーサー20mm取り付けレビュー|イクメンライフハッカー

乗り心地も改善!CX-8 シンセイ プロスペック ワイドトレットスペーサー20mm取り付けレビュー

こんにちは、ハマジです。

今日のCX-8ブログはスタッドレスタイヤ交換&シンセイ ワイドトレットスペーサー20mm取り付けレビューです。ワイトレには67/73mmのハブリングも付けます。

さっそくいってみましょう。


マンションはタイヤを運ぶ作業が辛い


台車を使い交換用のスタッドレスタイヤを運んでいるところ。コンパクトカーなら4本同時に運ぶことも可能ですが、流石にこのサイズを4本同時に台車に乗せるのは無理です。マンション住まいはタイヤ交換よりタイヤを運ぶ作業が辛いっす。


4年目のブリザックDM-V2


交換するスタッドレスタイヤは前車CX-5購入時に買ったブリジストンのブリザックDM-V2です。

今年で4年目ですが、ゴムはまだまだ硬化しておらず指で押さえるとグニャっとなります。硬化してないかテスターで測ってもらおうかとも思いましたが、経験上、十分以上な柔らかさだったので問題無しと判断しました。


タイヤ交換の作業風景


タイヤ4本にフロアジャッキ、トルクレンチ、ワイドトレットスペーサーを運んでヒーヒー言ってるところ。作業前から疲れてしまいました。

時折通行人に怪訝な表情で見られますが気にしないことにしましょう。


車載レンチを取り出す


トルクレンチはあくまでも既定のトルクで締める仕上げ用。仕上げ以外の作業に使うため車載レンチを取り出します。CX-8の車載レンチはラゲッジボードをめくって左側に収納されています。


こんな感じで収納されています。


フロアジャッキサイド掛けでジャッキアップする


車載レンチで少しだけナットを緩めたら、フロアジャッキでジャッキアップします。フロアジャッキはAmazonで買ったエマーソンのEMERSON EM-514です。

最大使用荷重29.4kN、最大揚程質量3.0t、最高位435mmまで上げられるため、CX-5やCX-8など重量級のSUVにぴったり。ちなみにエマーソンのフロアジャッキEMERSON EM-514は約15キロもあります。マンション住まいの場合はフロアジャッキを運ぶだけでも台車を使わなければならないのが辛いところ。


CX-8のフロア下の静粛性対策


エマーソンのフロアジャッキEMERSON EM-514にジャッキアダプターを付け、ジャッキポイントにハメます。

手袋を挟んでいる理由はCX-8のフロア下にはKE後期型CX-5では見られなかった静粛性対策と思われるボードが敷かれており、ジャッキアダプターがこのボードに干渉するため。ジャッキアダプターの隙間に手袋を挟んで溝を浅くすることで問題無く作業出来ました。気にしない人は気にしないかも知れませんが、私は神経質なので気休め程度の処置もいたします。


油圧バルブの締め付けはお忘れなく


フロアジャッキのレバーを上下してジャッキアップしているところ。フロアジャッキは純正の車載ジャッキに比べ格段に楽に作業出来ます。というか、1.9トンにもなるCX-8を純正ジャッキで上げるのは正直怖い。DIYでタイヤ交換するなら3トンクラスのフロアジャッキが必須だと思います。

また、ネットのレビューで3トンのフロアジャッキが上がらないという口コミを見ることがありますが、ほとんどのケースは油圧バルブをキッチリ閉めてないか、ハズレを引いたのだと思います。


CX-8のフロントブレーキ


純正19インチタイヤを外したところです。2ポットのブレーキキャリパーが光っています。こいつがイイ仕事してくれるんですよ。このブレーキがあるからこそ重量級のCX-8でもCX-5と同じような感じで峠で振り回せるのです。


反対側のアングルから。CX-5と比べ足回りは全体的にゴツくなっている印象ですね。DIYでタイヤ交換するのは正直大変ですしメンドクサイと感じるのも事実ですが、こういった部分を見たり、触ったりとやってる感が得られるのが魅力。


 ワイドトレットスペーサー20mmを取り付ける


じゃじゃーん!

安心の国産品質、シンセイ プロスペック ワイドトレットスペーサー20mmです。シンセイは1985年創立、神奈川県小田原市のアルミダイカスト用金型製作メーカー。ハブリング一体型で安全・安定性重視、メーカーこだわりのプロスペック仕様のワイドトレットスペーサーです。重さは1枚あたり(20mm厚)約807グラムと20mmとしては比較的軽量なワイトレです。


 ワイドトレットスペーサー20mm取り付け方法


教科書通りの順にナットを締め付け既定のトルクでナットを締めます。トルクもいきなり規定トルクで締めるのではなく、まずは手で締め、70、90N・mと段階的に締めてセンターを出します。

次にワイトレを付けたらその上からはブリングをかませます。スタッドレスタイヤは汎用ハブ径の社外ホイール。純正タイヤのハブ径は67mm、対して汎用ホイールのハブ径は73mmとそのままでは車体ハブにホイールを密着させることが出来ないため、ワイトレの上に汎用ホイール用のハブリングを装着してホイールを密着させます。ハブリングを付けることでセンター出しが出来るとともに、車重や走行時の荷重がボルトのみではなく車体・ホイールにも分散できるため、安定性・安全性が高まります。

CX-8のような重量級のSUVに社外ホイールを履かせるときはハブリングの装着をおすすめします。


CX-8に20mmのワイトレを付けた結果


マツダCX-8にシンセイ プロスペック ワイドトレットスペーサー20mmを付けた状態です。見る角度によってはハミタイのように見えますが、真上から見るとギリセーフ。

今回装着したホイールはインセットが+48、そのホイールに20mmのワイトレはギリギリと言う感じでした。15mmのワイトレは強度が若干不安になりますし、25mmは微妙、30mmは完全にアウトなのでCX-8にワイトレを付けるなら20mmが一つの目安になるのでは。


ウマを使え


フロントが終わったのでリアを交換します。ウマを使ってないですがマネしないでください。1本目で慣れたのでタイヤすらかましてません。絶対に真似しないでください。


CX-8のリア回り


CX-8のリア回りです。ダンパーが太いですね。

どうでもいい話ですが、1本目のタイヤ交換時にタイヤの回転方向を間違える凡ミスをやってしまいました(ブリジストン ブリザックDM-V2は回転方向指定あり)

4本の交換で済むはずが余分に1回交換するハメになり無駄に疲れました。タイヤ交換時はタイヤの回転方向指定に注意しましょう。


CX-8はAWDがおすすめ


AWDオーナーの特権、リアのドライブシャフトです。奥にはリアデフが見えます。マツダ自慢のコンパクトで燃費に優しいAWDユニットです。

このブログでも何度か書いてますが、CX-8は予算的に余裕があればAWDがおすすめ。雪道を走らない人でも、雨の高速道路や山道などでその安定性を実感できるはず。GVCの制御も4輪で作用するため、FFに比べより上質な操安性、乗り心地が得られます。


ダンパーです。太いです。


ホイールナットは130N・mで締め付ける


ホイールナットの締め付けトルクは130N・mで合わせました。マツダのディーラーでは120N・mで締めているが車重があるためもう少し強めでも良いとのこと。トルクレンチの誤差も考慮し、130N・mとしました。こちらのトルクレンチはフロアジャッキと同じくエマーソンのEMERSON EM-29です。トルクのメモリも読み易く、サイズ違いのソケットやエクステンションバーなど一通りセットになっていることや扱いやすさの面でおすすめです。



リアタイヤ交換後の状態


リアタイヤ交換後のツラ具合です。完全にセーフですね。


斜めのアングルから見たところ。20mmのワイドトレットスペーサーをかませたことでタイヤが外に張り出し、見た目が良くなりました。CX-8は全長が長いのでこれくらいワイド感がある方がバランスが良い。ホイールのデザインがイマイチなのはコスパ重視として許容しましょう。3ヵ月しか履かないのですから。


空気圧調整とセンサーのリセットをお忘れなく


タイヤ交換後、近所のガソリンスタンドで空気圧を調整しているところ。私は純正19インチタイヤは規定通り250kpaで入れてますが、スタッドレスタイヤは17インチの規定値230kpaに対して若干高めの245kpaで合わせています。理由はスタッドレスタイヤのフニャフニャした感覚を抑えるためで空気圧を少し高めにすることで多少マシになるから。反面、氷上や雪上のグリップは落ちてしまいますが、ブリザックDM-V2の性能であれば全く問題ありません。多少滑ってもなんとかします。


ワイトレのレビューと乗り心地への影響


さいごにCX-8にシンセイ プロスペック ワイドトレットスペーサー20mmを取り付けた感想です。

ブレやガタツキなどは当然ながら全くありません。この日は65km程度までしか確認できませんでしたが、CX-5でも高速をハイペースで走っても全く問題無し。ハブリングの効果は体感出来るほどの繊細な神経を持ち合わせおらず不明。安全面で精神衛生良いのと、強いて言えば出来の良いコマを回した時のようにスピードに比例してホイール中心を軸にギューンと回るような感じがします。プラシーボかも知れませんが。


逆に20mmのワイトレを付けて明確に実感できるのが乗り心地の向上です。ワイトレを付けて感じられる乗り心地の改善効果として、トレッドが広がることでレバー比が上がりサスが滑らかに動くことですがそれ以上に1輪あたり+800グラムの重さが効きます。

CX-8やCX-5はプロアクティブグレード以上に標準の19インチタイヤに合わせてスプリングレートやショックアブソーバーの減衰特性が設計されている認識ですが、19インチに対して1輪あたり約4キロから5キロ軽い17インチに交換することで、これらのバランスが悪くなってしまうのです。


タイヤを軽量化したりインチダウンすると乗り心地が良くなるという乱暴な記事もありますが、安直にバネ下を軽量化してもバタ付きや突き上げが増すだけ。タイヤが軽くなることで路面追従性は良くなりますがその分振動は増えます。また、タイヤが軽くなると相対的にスプリングやバネレートは上昇します。19インチタイヤの重さやタイヤの縦バネレートに合わせてチューンしたサスペンションでジタバタするタイヤを抑えるのですから、乗り心地は当然悪くなる。また、共振も増えるためロードノイズも悪化します。

理想を言えば純正タイヤと同じ19インチのスタッドレスタイヤを履くべき。ただ、19インチは高い。コスト面を理由にスタッドレスタイヤは17インチというオーナーも多いと思いますが、このあたりは割り切りが必要かも知れませんね。話しを戻してワイドトレットスペーサーの1本あたり800グラムの重量増による乗り心地への影響は、素人でも明確に分かります。見た目だけでなく乗り心地も良くなるワイトレ。正しく装着すれば、ありだと思います。

以上。



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