パクられて分かった!ブログの写真が無断転載されてないか簡単に調べる方法と対処法|イクメンライフハッカー

パクられて分かった!ブログの写真が無断転載されてないか簡単に調べる方法と対処法

こんにちは、ハマジです。

キュレーションサイトの無断転載問題をきっかけに減りつつあるパクリサイト。

私もその節は大変な被害を被りましたが、おかげさまでブログの写真がパクられていないか調べる方法や、パクられた後の対応方法までキッチリと学ぶことができました。

そんなパクリサイトの被害が少しでも減るよう願いを込めて、今回はブログの写真がパクられてないか調べる方法やパクリサイトを発見した後のパクリ元の特定、対処方法をまとめておきます。

パクリサイト滅ぶべし。


Google検索「検索演算子site」でパクリサイトを調べる


最も手軽にパクリサイトを調べる方法はGoogle検索「検索演算子site」を使う方法です。

当ブログを例にしますと、写真などがパクられてないか確認する場合はGoogle検索で以下を入力するだけ。

ikumen-life.com -site:www.ikumen-life.com

-siteコマンドの意味合いとしては、ikumen-life.com という文字が記載されているサイトをwww.ikumen-life.com以外のドメインから検索する、になります。よくある写真の無断転載として、写真の下に「出典 ikumen-life.com」などの記載をしているパクリ元サイトを調べることができます。

パクリは絶対に許さんという方は左側の文字(検索するキーワード)を自分のブログのドメイン以外にもブログ名やブログ名を変更したことがある場合は過去のブログ名、ドメイン名などで調べると良いと思います。

イクメンライフハッカー -site:www.ikumen-life.com

「変更前のブログ名」 -site:www.ikumen-life.com

ウエブマスターツールでパクリサイトを調べる


みんな大好き、Google Search Console(ウエブマスターツール)でもパクリサイトを調べることができます。

https://www.google.com/webmasters/tools/home

調べ方は超絶簡単。ウエブマスターツールにログインし、調べたいブログを選択したら「検索トラフィック」->「サイトへのリンク」と進みます。自分のブログをリンクしているドメインとURLの一覧が表示されると思います。

もちろん、この結果には正当なリンクも含まれますので、リンク元が正当なリンク先かパクリサイトかは一つ一つ調べなければなりません。被リンクが多いサイトは手間が掛かりますが、簡単な方法であることは確かです。

Google画像検索でパクリサイトを調べる


写真の無断転載を調べる場合はGoogle画像検索が強力ですが、写真が多いブログの場合はすべて調べるのは現実的ではありません。

ここでは割愛します。

証拠を押さえる


ここまででブログの記事や写真がパクられていることが分かったら、まずは証拠を押さえましょう。魚拓を取り、パクられたページのキャプチャを取るだけでも十分ですが、パクリは絶対に許さん!という方は以下のように徹底的に証拠を押さえましょう。

さっそく証拠確保のため、(1)ウェブ魚拓をとり(念のため「https://megalodon.jp/」「http://archive.is/」双方で)、(2)右クリックからページを保存、(3)右クリックからソースを表示してコピペして保存、(4)Google Chrome拡張のFull Page Screen Captureを使用してページ全体をキャプチャー。さらに一時的なミスと言いわけできないよう、1週間後にも同様の作業を行った。

出典 全文パクリサイトに発信者情報開示請求して1000万円請求した話
URL https://anond.hatelabo.jp/20171225120600

※上記について、おまえパクってるじゃん!と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、これは引用です。引用は権利者に無断で行われるもので、著作権法第32条で認められた合法な行為であり、権利者は引用を拒否することはできません。

パクられていることが判明し証拠を押さえたら犯人を特定しましょう。パクリ元サイトにお問い合わせフォームがある場合はまずはそちらからサイト運営者に問い合わせして穏便にしかるべき対応を行うのも良いですが、たぶん無視されると思います。パクリ元サイトのレンタルサーバ会社やプロバイダに確認しましょう。

Whoisからパクリ元を特定する


ドメインの登録者を検索する仕組みである「whois」からパクリ元が利用しているブログサービスやレンタルサーバ会社を特定することができます。

https://www.cman.jp/network/support/nslookup.html

使い方をザックリ解説すると「ホスト名(FQDN)を指定してください」の欄にパクリサイトのURLを入力。

「オプション」にANYを選択し、「dig実行」ボタンを押下します。

例としてホスト名に当ブログ「ikumen-life.com」を指定してdig実行した結果は以下の通り。この例ではgoogleのサービスを利用していることが分かります。経験上、パクリサイトはレンタル費用が安いXXXを利用していることが多く感じますが、ここではX(エックス)としておきましょう。レンタルサーバ会社が特定できれば発信者開示請求でパクリ元の情報を得ることができます。

;; ANSWER SECTION:
ikumen-life.com. 3600 IN TXT "google-site-verification=-jLF9XlJTwjJDe2BmOpKKxAOCtbKz2oci7Lh11iEjAI"
ikumen-life.com. 3600 IN A 216.239.32.21
ikumen-life.com. 3600 IN A 216.239.34.21
ikumen-life.com. 3600 IN A 216.239.36.21
ikumen-life.com. 3600 IN A 216.239.38.21
ikumen-life.com. 86400 IN SOA 01.dnsv.jp. hostmaster.dnsv.jp. 1467686121 3600 900 604800 300
ikumen-life.com. 86400 IN NS 04.dnsv.jp.
ikumen-life.com. 86400 IN NS 02.dnsv.jp.
ikumen-life.com. 86400 IN NS 01.dnsv.jp.
ikumen-life.com. 86400 IN NS 03.dnsv.jp.

;; AUTHORITY SECTION:
ikumen-life.com. 86400 IN NS 03.dnsv.jp.
ikumen-life.com. 86400 IN NS 02.dnsv.jp.
ikumen-life.com. 86400 IN NS 01.dnsv.jp.
ikumen-life.com. 86400 IN NS 04.dnsv.jp.

;; ADDITIONAL SECTION:
01.dnsv.jp. 55251 IN A 157.7.32.53
02.dnsv.jp. 5601 IN A 157.7.33.53
03.dnsv.jp. 8514 IN A 157.7.32.35
03.dnsv.jp. 8514 IN AAAA 2400:8500:3000::53
04.dnsv.jp. 8514 IN A 157.7.33.35
04.dnsv.jp. 8514 IN AAAA 2400:8500:3fff::53

Gmailからパクリ元を特定する


パクリサイトのお問い合わせフォームに記載されたGmailアドレスをGmailから検索すると、パクリ主の設定によってはGoogle+などに登録された本名が表示されることがあります。また、そのGmailアドレス自体をGoogle検索すると別のページがヒットすることもあり、その情報から特定につなげることができます。

発信者開示請求


パクリ元のレンタルサーバ会社やプロバイダが分かったら、発信者情報開請求を行いパクリ元の個人情報を特定しましょう。

ここでよくある誤解としては開示請求を行えばパクリ元の氏名、電話番号、メールアドレスなどの情報が得られると思われるかも知れませんが、実際にはもう少し煩雑です。

発信者情報開示請求の手続でよくある誤解は、開示請求を行えば、一度の請求で発信者が特定される(発信者の住所・氏名等の情報が開示される)というものです。しかしながら、発信者の情報にたどりつくためには、以下のような手順で、順々に情報をたどっていく必要があります。侵害情報の発信をした者に対して損害賠償請求をするためには、まず発信者を特定しなければなりません。そこで、プロバイダ責任制限法4条に基づいて、プロバイダ等に対して、発信者情報の開示を請求していくことになります。

出典 発信者情報開示の手続きと流れ(リーベスト法律事務所)
URL https://www.vbest.jp/personal/eraserequest/procedure_flow/

プロバイダ責任法や発信者情報開請求という言葉から大変そうなイメージがありますが、発信者情報開請求を行うための様式はネットで公開されており、必要事項を記入しプロバイダへ郵送するだけ。レンタルサーバ会社会社によっては自社用の様式を公開している会社もあり、慣れれば15分も掛からない作業です。

パクリ元が特定できたら、、後は写真の利用料の請求でも賠償請求でも煮るなり焼くなり好きなようにしてください。営利目的でない、未成年などは多分に考慮して良いと思いますが、悪質なサイトほど「知らなかったです」と言い訳されるケースが多いと思います。




さいごに


さいごにパクリサイト対策の参考記事をご紹介します。

写真をパクられたら提訴して使用料をいただこう。訴訟費用は意外に安価だよ

本日発売のアサヒカメラ3月号は「写真の無断使用」にトドメを刺す!

NAVERまとめのライターに無断転載の損害賠償を支払っていただいた件

諸々の著作権侵害対策については写真家である有賀正博さんのブログ「旅するフォトグラファー」が参考になります。パクリサイトとの戦いはイタチごっこになるため何処まで対処するかという問題もありますが、まずは現状を把握し、それから対策対応を検討されてみてはいかがでしょうか。


以上、写真はパクるな。

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