【ALL-NEW CX-5】2015年式オーナーの目線で深化を徹底チェック!2017年2月発売、新型CX-5試乗レポート|蕎麦が好き

【ALL-NEW CX-5】2015年式オーナーの目線で深化を徹底チェック!2017年2月発売、新型CX-5試乗レポート

新型CX-5の試乗車が続々と配車されていますね。

私も2017/1/28日にマツダオートザム系列のディーラーで2017年2月発売予定の新型CX-5に試乗したので、新型がどれだけ変わったのか、買い替える魅力はあるのか、2015年式オーナー目線でマツダのいう深化の度合いをレビューしたいと思います。


最初に結論


この日のために乗り換え資金を準備してきた私。



最初に結論を書くと、



2015年式CX-5を下取りに出し、100万円~150万円の追い金を出して乗換える必要性は、、



無いと思います!



試乗車:マツダCX-5 XD PROACTIVE AWD

試乗内容:試乗時間30分、市街地走行60kmまで

※2015年式CX-5と2017年2月発売・新型CX-5の比較に重きをおいた試乗レビューです


試乗した車


マツダCX-5 XD PROACTIVE AWD

価格 3,229,200円(税込)

全長 4,545mm
全幅 1,840mm
全高 1,690mm
ホイールベース 2,700mm
乗車定員 5名
車両重量 1,620kg
タイヤサイズ 225/55R19
ホイールタイプ アルミ(切削加工:ガンメタリック塗装)
最小回転半径 5.5m
サスペンション (フロント)マクファーソンストラット式
サスペンション (リア)マルチリンク式
ブレーキ (フロント)ベンチレーテッドディスク
ブレーキ (リア)ディスク
エンジンタイプ SKYACTIV-D 2.2
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
エンジン総排気量 2.188L
エンジン最高出力 175PS/4,500rpm
エンジン最大トルク 42.8kg/2,000rpm
使用燃料 軽油
タンク容量 56L
JC08モード燃費 18.0km/L


シャーシやエンジンは基本的にキャリーオーバーのため、2015年式CX-5とスペック的な違いはほとんどありません。

実際にはDE精密過給制御等、エンジンに関わるような改良も多数ありますが、スペックより中身を重視するマツダらしく、諸元表は潔いと感じるほど旧型と同じ数値が並びます。

大きさは全長+5mm、全高-15mmと若干ロー&ワイドになっていますが、運転した感覚はほぼ同じ。2015年式CX-5と比べAピラーが3cm後ろに後退していますが、視界の広さ、運転のしやすさ、圧迫感など、大きな違いはなく、旧型オーナーでしたら納車その日から同じ感覚で運転することができます。


初期型後期モデル、2015年式CX-5からの主な変更点


2017年2月発売の新型CX-5と2015年式CX-5を比較し、買換え理由になりそうな変更点を独断と偏見でピックアップしました。

今回の試乗目的は主にこれらの違いを確認すること。エクステリアデザイン、後席リクライニングが可能になったこと、実用燃費の違いなどは省略しています。

実際にはこれら以外にも多くの点で深化していますので、詳細はマツダのWebサイトを参照してください。

●アクティブ・ドライビング・ディスプレイ(フロントガラス照射タイプ/カラー)

走行中にカメラで速度制限、進入禁止、一時停止、追い越し禁止、はみ出し禁止の交通標識を読み取り、その情報をアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示。制限速度の超過などをドライバーに警告、安全運転を促す装備。

●G-ベクタリング コントロール(GVC)

横方向と前後方向の加速度(G)を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現する制御技術。

●ナチュラル・サウンド・スムーザー、ナチュラル・サウンド・周波数コントロール

ノック音の原因であるエンジン燃焼による圧力波(エンジン加振力)と、部品の共振周波数(構造系共振)との関係に着目し、特に音量が大きい周波数帯別に静粛性を向上させる技術。

●DE精密過給制御

アクセルを踏み込むスピードに応じて過給圧の制御を最適化し、エンジンのトルク応答を緻密にコントロールする技術。

●マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付]

先行車との速度差や車間距離を計測してエンジンとブレーキをコントロールし、設定した車間距離を保つよう自動で車速を調整するシステム。0~100km/hまでの速度域で追従走行する。

●アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)

前方の歩行者や先行車をカメラで検知し(対車両約4~80km/h走行時、対歩行者約10~80km/h走行時)、ブレーキを自動制御して衝突回避をサポートする。

約10km/h以下での徐行前進や停車時は、カメラやフロントの超音波センサーで前方の障害物を検知し、ペダルの踏み間違いなどによる誤発進・急加速を抑制する。


出典 マツダWebサイト CX-5 グレード&スペック
URL http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/


※メーター周りは2015年式CX-5とほぼ同じ。


新型CX-5試乗レビューの前に


2015年式CX-5オーナーの試乗レビュー前に新型CX-5の魅力を開発主査の言葉を抜粋してご紹介します。


「走る喜びの深化。ドライバーだけではなく、乗る人全てに走る喜びを提供する」

「今回静粛性には特に力を入れた。人間が不快に感じる高周波はの音はカットしながらも澄んだエンジンサウンドは磨きをかけている」

「ステアリングが非常軽くなっている。軽いながらもきっちり手ごたえは残っている。無駄な修正が無くスッキリしている」

「全性能が1クラス、2クラス上がった。それが新型CX-5。」


語り 児玉眞也プロダクトマネージャー

出典 マツダWebサイト DRIVING MOVIE
URL http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/


※ダッシュボードの周辺の質感は非常に高いレベルでまとまっている


前置きが長くなりましたが、ここからが2015年式CX-5と比較して分った新型CX-5試乗レビューです。

レビューの観点は静粛性や走りに関する評価が中心。デザインは各自でご判断してください。

新型CX-5試乗レビュー、静粛性


今回のフルモデルチェンジでは静粛性に特に力を入れられたそうで従来比-20kmの静粛性を実現。新型CX-5は100km走行時、従来モデルで80kmと同等レベルの静かさで走れることになります。

新型CX-5の静粛性はぜひとも自分で試乗して確かめたかっただけに、静粛性の深化から感想を述べたいと思います。

最初に感じたのは、ドアを閉めた時の気密感が1ランクアップしていること。決してドアが重くなった訳ではないのに、2015年式CX-5と同じ感覚でドアを閉めようとすると、半ドアになりました。

ドアを閉じた後に外界からの音が入ってこないことによるシーンとした閉ざされ感は2015年式CX-5との比較でも「あ、静かになってる」と実感できるレベル。

走り始めて感じたのはロードノイズの減少。2015年式CX-5では舗装の悪い道路を走ったときに「ゴー」というノイズが目立っていたものの、1ランク静かになった印象です(何db等の定量的な評価でなく申し訳ありませんが普通のドライバーの普通の耳で、1ランクいい車に乗ったときの感覚です。普通のドライバーって何や?という感じですね)

風切音の減少は今回の試乗が市街地のため60km程度しかスピードが出せず大きな違いは感じませんでした。2015年式CX-5も風切音は十分抑えられていただけに高速道路を走らなければ評価できないと思います。

マンホールや舗装の継ぎ目の段差を乗り越えた時のドタバタ音は大きく改善し1.5ランク静かになった印象。2015年式CX-5ではリアのタイヤハウスから「ゴトゴトゴト」と音がしていたのが「コトコト」と音質も収束性も向上していました。これはうらやましい向上点です。

意外だったのはエンジンノイズの音質変化。

2015年式CX-5と比較し、全体的にスッキリした音質になった半面、ディーゼル特有のカリカリ音が目立つようになりました。誤解を恐れずに言うと「あれ、エンジンは煩くなった?」と感じたほど。

その違いは2500rpm程度まで少し強めにペダルを踏み込んだときに「カリカリカリ」と明確に実感できるレベル。ロードノイズの減少やナチュラル・サウンド・スムーザー、ナチュラル・サウンド・周波数コントロールの効果で共振系のノイズが減少した分、カリカリ音が耳に入るようになったのだと思います。

2015年式CX-5モデルではエンジンの回転上昇に伴い「クォーーーン」としていた音質が、新型CX-5では「カリカリカリ」が耳につくように感じましたが、試乗車の走行距離が100km程度のため、もう少し距離を走ると印象も違うかもしれません。

2015年式CX-5と比較した静粛性の向上


全体的に雑味が無くなり1ランク向上したものの、ディーゼル感は残り、2015年式CX-5から買換えに値するほどではない。


※センターコンソール周辺は2015年式CX-5からあまり深化したように感じられない。プラスチック感も強くこのクラスとしては平均的


新型CX-5試乗レビュー、ハンドリング


ハンドリングの深化は市街地のレーンチェンジで分かるほど顕著。ステアリング操作に対してロールも少なく、リニアかつ正確に車の向きが変わります。

これはG-ベクタリング コントロールの効果ではなく、剛性アップや足回りがリファインされる等、車全体が磨き上げられた結果だと思います。

大袈裟に言うとトラックから乗用車に変わったような感覚。

私のCX-5が17インチタイヤ、試乗車が19インチタイヤであるタイヤサイズの違いを差し引いても見逃せない深化です。

2015年式CX-5と比較したハンドリングの向上


雑味なくスッキリとしたハンドリングは旧型オーナーが羨むほど深化した!


※パワーウインドー、ドアミラー調整ノブ回りのスイッチは2015年式CX-5ではメッキ加工されていたものが簡素化され、やや素っ気ない印象


新型CX-5試乗レビュー、走行性能(エンジン)


アクセラやアテンザ同様、DE精密過給制御やナチュラルサウンドスムーサーなどが搭載されたものの、エンジンスペックは初期型から変更なし。

そのため市街地走行レベルではほとんど違いを感じません。DE精密過給制御はシングルターボである1.5では有りと無しで劇的な効果を感じたものの、ツインターボの2.2では羨むほどの違いはありません。がっかりしたような安心したような気もしますが、それだけ2.2の出来が良かったということでしょう。

試乗の印象次第では乗り換えても良いと考えていた中、1番残念だったのがこのスカイアクティブ-D 2.2に変更が無かったこと。

新型CX-5がスカイアクティブアクティブの第2世代ではなく1.5世代と揶揄されているのもエンジンが変わらなかったことに他ありません。

現行のスカイアクティブ-D 2.2も良いエンジンですが、これに慣れたオーナーはさらなるパワーを望みます。最低でも200馬力/トルク50kgは欲しい。トルク60kgのエンジンが積まれたら、それだけで買うという方も少なくないと思います。

2015年式CX-5と比較した走行性能(エンジン)の向上


ほとんど同じ。


※ステアリングはアクセラと同じもの。質感や操作性に問題はない


新型CX-5試乗レビュー、アクティブ・ドライビング・ディスプレイ


あまり興味が無かったデバイスですが、試乗車はスイッチが切ってあったのか表示されていませんでした。ディスプレイが無い車に乗っているため何も感じませんが、ナビのルート表示が少ない視線移動で確認できるのは望ましい。

今までのピコっとせり出すディスプレイは最初冗談かと思っていただけに好ましい深化です。

2015年式CX-5と比較したギミック類の向上


順当に深化したが、優先度は低い。


※エアコン吹き出し口の上のDVD差し込み口。これは下の方が良かったのでは・・・


新型CX-5試乗レビュー、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロールとアドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート


必須の自動ブレーキ。

試乗レベルでこれらの機能の効果を確認することはできませんが、今回のフルモデルチェンジでSUBARUアイサイトと同レベルの安全装備が加わりました。

保険料が安くなるというメリットもあります。

2015年式CX-5と比較した安全装備の向上


大幅に向上した。


※助手席の足元。グローブボックスがフラットな形状になり、足元空間が広がったように感じる


新型CX-5試乗レビュー、インテリア


静粛性の向上と並び夕注目していたインテリアの質感向上。ロサンゼルスモーターショーで公開された実写の写真からは、大きくレベルアップしているように感じました。

実際に乗って触って分かったことは、2015年式との比較ではプロアクティブ以下のグレードは悲観するほど?変わっていないということ。インテリアの質感はLパケとそれ以外のグレードの違いが少なからずあり、プロアクティブ以下は高級感を感じるレベルに達していません。

センターコンソールはプラスチック感が強く、レクサス辺りとは車格の違いがはっきり現れます。勿論、同価格の車との比較すると高いレベルにまとまっており、現時点の競合車種やインテリアの質感に課題があった初期型からは相当の深化を感じますが、ライバルがモデルチェンジしたら優位性を感じるとは思えません。

センターコンソールの高さが上がったのは適度な囲まれ感があり良い印象。DVD差込口の位置はどうしちゃったのでしょうか、まとまり感も無くイマイチです。それからパワーウインドーやドアミラーのスイッチ類はプラスチック感が強く、現行型から質感ダウンした感じ。

やはりプロが撮る写真は上手い。写真で見た印象に比べ、実写に乗った印象はジャーナリストが言うほどの深化を感じ無かったというのが正直な感想です。アテンザのモデルチェンジを見越しヒエラルキーを崩さないよう遠慮したのかも知れませんが、期待していただけに少なからずガッカリしました。

2015年式CX-5と比較したインテリアの質感向上


写真で見るほどの質感アップは感じない。場所によっては質感ダウンしている。ぜひ試乗し、自分の目で確認して欲しい。


※ルームミラー周辺。2015年式CX-5と違いは無いと思う


新型CX-5試乗レビュー、デザイン


デザインには触れないつもりでしたが、少しだけ。

今回初めて実写を見ましたが、ジェットブラックマイカという色のせいか、このデザイン欲しさに買いたいとは思えませんでした。

ネットで「実写の方がカッコいい!」という声が多かっただけに、実写を見るのを楽しみにしていましたが、私の印象は「あれ?こんな感じ?」というもの。

やはりこのデザインが映えるのは、ソウルレッドクリスタルメタリックか、マシーングレープレミアムメタリックでしょう。

試乗中もマツダの地元、広島市内であるにもかかわらず注目度は皆無と寂しい限りでした。

2015年式CX-5と比較したデザインの向上


好みの問題レベル?ボディーカラー次第では「実写の方がカッコいい」とは言えない


※3cm後退し最適化されたAピラー。2015年式CX-5と違いはほとんど分らない


新型CX-5に買い替えるか?


順当に深化した印象のフルモデルチェンジですが、マツダを立て直したといっても過言ではない基幹車種だけに、期待が大きかったのも事実。

100万円以上の費用を掛けて乗換えるには、理由が足りないように感じました。

それに、今回試乗して1番強く感じたのが、2015年式CX-5から2017年式新型CX-5への乗り換えでは車を替えた感に乏しいこと。

デミオやアクセラ、アテンザからの乗り換えなら車の良し悪しは別に「クルマ買い替えた」感があります。しかしながら、大きさもエンジンパワーも運転感覚もほとんど同じ2015年式から2017年式の乗り換えでは感動がありませんでした。

クルマ好きの端くれとして、もしかしたら乗り換えるかもと目論んでいましたが、100万円あれば家族旅行に5回は行けます。こっそりカメラのレンズを増やすのもいいかも知れません。

話しをクルマに戻すと、モデルチェンジしたフォルクスワーゲン・ティグアン、スバル・XVも気になる。マツダならウワサの3列シートの新型車(CX-6?)や、本当のスカイアクティブ第2代も出てくるでしょう。

2017年2月発売・新型CX-5に実際に試乗して分かったことは「今回は乗り換え無しで様子を見る」でした。

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