川遊びの必需品、ファインジャパンFV6116徹底レビュー(フローティングベスト、ライフジャケット)|イクメンライフハッカー

川遊びの必需品、ファインジャパンFV6116徹底レビュー(フローティングベスト、ライフジャケット)

川遊びの補助具としてファインジャパンFV6116とリーフツアラーRA0402を購入しましたのでレビューしたいと思います。

※この記事でご紹介するのは右側の赤いフローティングベスト、ファインジャパンFV6116です。

リーフツアラーRA0402は↓こちらの記事↓




フローティングベストとは


最初にフローティングベストを買う理由や必要性などをご説明したいと思います。

そんなの知ってるよ!という方はすっ飛ばして記事中ほどの「ファインジャパン FV6116」からレビュー内容をご覧ください。

1.フローティングベストのメリット


●救命具としての役割

流されたり戻れなくなったりという危険もあるためフローティングベストを付けていれば必ず安全とは言えませんが、浮き輪や何もつけていない場合に比べ格段に安全性が高まります。

実際にどれくらいの事故が起きているのか、政府広報オンラインから2016年度の水の事故データを引用します。

平成28年(2016年)に全国で発生した水難は1,505件、水難に遭った人の数は1,742人に上っています。

そのうちおよそ半数にあたる816人が、亡くなったり行方不明となったりしています。

過去10年間の推移をみると、水難者の数は1,500人弱から1,900人強の間で推移しており、そのうち死者・行方不明者は毎年700人強から900人弱の間となっています。

いったん事故が起きると、命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いのが、水難の特徴だといえます。

水難の死亡・行方不明はどのような場所で発生しているのか、死者・行方不明者の割合を場所別にみると、1位が「海」で全体の52.1%、2位が「河川」(30.6%)、3位が「用水路」(9.9%)、4位が「湖沼池」(5.4%)となっています。

出典 政府広報オンライン 水の事故、山の事故を防いで 海、川、山を安全に楽しむために
URL http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201407/3.html

●両手が自由になる

浮き輪に比べ両手が自由になるので魚を捕まえる網を持ったり、岩場を歩いたりという作業が楽になります。

●適度な浮力で泳いだり川遊びが楽しくなる

フローティングベストを付けることで楽に泳げるようになり、泳げる人でもより安全に楽しく遊ぶことができます。

2.フローティングベストのデメリット


●お金が掛かる

水遊び用のフローティングベストは2,000円~10,000円程度。

何も利用しない場合に比べお金が掛かります。

●2、3年で買換えが必要になる

発泡浮力材は着用時に生じる「屈折」などにより、浮力は低下していきます。利用状況にもよりますが、2、3年で買換えが必要になります。また、子どもの場合は浮力が残っていても2、3年でサイズが合わなくなります。サイズが合っていないと転落時に脱げてしまったり、正しい姿勢で浮くことができないため危険です。

●荷物になる

浮き輪に比べ多少の荷物になります。

●目が離せるわけではない

フローティングベストを着ていても子どもが流されてしまうリスクは避けられません。

3.フローティングベストの注意事項


●浮力が低下するため、収納時は丸めたり、折り曲げたり、上に重い物を乗せたりしない。フローティングベストの上に乗ったり、座ったりしない

●熱に弱いため、熱湯、アイロン、スチーム、 乾燥機などは厳禁

●汚れた場合はしぼったぞうきんなどで汚れを拭き取り、風通しの よい日陰などで乾燥させる

●擦れや損傷している場合は利用しない

●サイズが合っていないと転落時に脱げてしまったり、正しい姿勢で浮くことができない

●発泡素材は折れや圧力で潰れるため、次第に浮力が低下する

※フローティングベストの中古品やおさがりは性能に問題が無いか十分注意してください


救命胴衣の安全基準


それではレビューに進みましょう。

最初にお伝えしたいのは、ファインジャパン FV6116は救命胴衣ではなく、水遊びを補助するフローティングベストになります。

小型船舶用救命胴衣の性能要件は小型船舶安全規則第53条に規定されています。

以下にその主な項目を列記します。

●誤った方法で着用されないように作られたものであること
●浮力 7.5kg以上(体重 40kg未満の小児用は浮力 5kg 以上、体重 15kg未満の小児用は浮力 4.0kg以上)
●非常に見やすい色のものであること
●顔面を水面上に支持できるものであること
●笛がひもで取り付けられていること

出典 国土交通省 ライフジャケットの安全基準
URL http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk6_000013.html


続いて製品を見ていきます。

ファインジャパン FV6116


商品名:ファインジャパン FV6116
メーカー:FINE JAPAN
希望小売価格:4,500円
型番:FV6116
色:全6色
素材:発泡ポリエチレン・ナイロン
安全用の笛付き、股ベルト付
(日本小型船舶検査認定品ではありません)

※ファスナーは剛性感のあるプラスチックで錆びない


フローティングベストの特長


●水切れが良く、乾きやすい裏地メッシュ仕様
●緊急時にはすぐに引き上げられる背面に取っ手付き
●安全性を高める股下ベルト付き
●小物が入る便利なポケット付き
●両肩には反射板付きで視認性アップ
●ベルト&ファスナーのシンプルな着脱構造
●柔らかく動きやすいウレタンスライス多重構造の浮力体を使用

※内側は黒


※股のベルト部分は補強されている


※ベルトは比較したリーフツアラーRA0402に比べ安っぽい感じ


フローティングベストのサイズと浮力(目安)


Sサイズ(90~100cm)初期浮力:2.8kg 体重:約20kg以下
Mサイズ(100~120cm)初期浮力:3.5kg 体重:約30kg以下
Lサイズ(120~130cm)初期浮力:4.3kg 体重:約40kg以下
LLサイズ(130~150cm)初期浮力:5kg 体重:約50kg以下

※肩の部分はベルトではなく薄目のナイロン素材。耐久性はリーフツアラーRA0402のベルトの方が良いと思う


※便利なポケットはボタン付き


※側面は2点式のベルトでしっかり締め付けることが可能


※万が一の笛も付いている


試着インプレッション


サイズ感やフィット感をレビューとしてご紹介するため、子どもたちに試着してもらいました。雰囲気を出すため上半身はラッシュガードを着用、下半身はパジャマです。

モデル:男の子7歳、身長122cm、体重22.5kg、やや細め(筋肉質)

長男は水遊びは大好きであるものの、潜ったり泳いだりよりは浮き輪でバシャバシャしたり生き物を探す方が好きなタイプ。フローティングベスト選びでは泳ぎやすさより浮力を重視しました。


股ベルトに足を通して羽織ります。


ファスナーは子どもでも開け閉めが容易。


ベルトのバックルを締めて装着完了。

子どもでも簡単に着ることができましたが、実際に利用するときはファスナーやバックルが正しく閉まっているか保護者がチェックしてください。


身長122cmに対してLサイズは若干大きめな印象。ウエストのベルトはフローティングベストがずれないよう、きつくない程度に締め上げています。


肩の開口部は大き目でフローティングベストのズレが心配。


後ろはこんな感じ。

フィット感は良好です。


体をひねっても、、


フローティングベストがズレることはありません。


ファインジャパンFV6116はフローティングベストの浮き上がり防止に股ベルトが付いています。股のベルトを適切に締めることで、入水時にベストだけ浮いてしまう状態を防ぐことができます。


ただし、股ベルトは細目で息子のムスコが若干心配。


ベルトを一番きつく締めた状態でこんな感じ。隙間が大きいように見えるかも知れませんが、かなりの力でグッと押し込んでいますので、ほとんどスキマが無い状態です。


ガシガシ動かしてもベストだけ動くようなことはありません。


グイーっと引っ張っても全く問題なし。ファインジャパンFV6116は質感、フィット感ともに良好です。

なお、写真では子どもを殴る虐待クソ親父のように見えますが、実際は大切な息子を水の事故から守ることができるのか、フローティングベストを厳しくチェックしているのであります。


モデル:女の子、9歳、身長133cm、体重非公開、標準体型

ファインジャパンFV6116は小学1年生の長男用に購入したものですが、サイズ感を比較するため、小学4年生にも試着してもらいました(長女には泳いだり潜ったりが好きなの動きやすいリーフツアラーRA0402を購入)


長女は身長133cmとLサイズ(120~130cm)の範囲からやや外れますが、装着した感じは問題なく許容範囲の印象です。


本人曰く着てみた感じはリーフツアラーRA0402と大差ないとのこと。

ただ、股ベルトはイヤだ!と仰っておりました。


という感じで試着インプレッションは終了。

子どもたちからは撮影の協力費として50円ずつ請求されました。領収書をお願いいたします。

浮力はどんな感じ?実際に使ってみた


実際に使ってみた感想です。

浮力:7歳の男の子には十分な感じ
動き易さ:全く問題なし
ズレ:きつめに着用すれば問題なし
その他:コケた時にクッションになるメリット有り


ファインジャパンFV6116とリーフツアラーRA0402の比較


ファインジャパンFV6116とリーフツアラーRA0402を比較した場合、一番の違いはリーフツアラーRA0402はシュノーケーリングなど、水遊び専用に設計されたフローティングベストであることです。

リーフツアラーRA0402の方がスッキリした作りで泳ぎを邪魔しないよう浮力が控えめに設計されており、ファインジャパンFV6116は肩の開口部が大きくベストが上にズレるのを股のベルトで抑える形になるのに対し、リーフツアラーRA0402(股のベルトは無し)は肩の開口部が小さく、胴体部のベルトで体にしっかりフィットさせてズレを防止する点などが大きな違いとなります。

所感として小学校低学年までの子どもが水遊びや魚とりで遊ぶ程度ではどちらを選んでも大差ないと思いますが、泳いだり潜って水の中の魚を見るのが好き!という人、股のベルトが苦手な方はリーフツアラーRA0402の方がおすすめです。

その他を比較するとファインジャパンFV6116には笛やポケットが付きますが、リーフツアラーRA0402には無し。素材感や負荷が掛かる部分の縫製など、やや力を入れて引っ張った限りでは安全に影響するような違いは無いと感じました。

実際に水に入った感想は別途追記したいと思います。


お店で買うか、ネットで買うか


私が子ども用のフローティングベストを購入しようとしたとき、近所のスポーツオーソリティーでは無難なデザインでサイズが合うベストは売り切れでした。

また、少しサイズが大きい(小さい)商品も定価から値段が下がっておらず、その場で2つ買うのは躊躇してしまいました。結果として後日ネットで買いましたが、サイズも問題なく、質感も値段の割に十分なものでしたのでネットで買って良かったと思います。


まとめ


2,000円以下という価格から”お値段なり”のフローティングベストだと思いましたが、予想は良い意味で裏切られました。

少し値段の高いリーフツアラーRA0402と比べても大差なく、海や川遊びの補助具として2、3年使うには全く問題ない質感です。

ベルトやファスナーの操作性も良好で、Lサイズを購入しましたが身長122cmの子どもに問題無くフィットしており、来年、あるいは再来年も使えるかも知れません。

川遊びの必需品として、ファインジャパンFV6116はコスパが高くおすすめできるフローティングベストだと思います。


関連記事


水遊びが3倍楽しくなる!リーフツアラーRA0402徹底レビュー(フローティングベスト、ライフジャケット)

youtubeにマツダCX-8のレビューやお出かけ動画を公開しています。チャンネル登録をしてご視聴ください。