幼児がお刺身?子供と秋刀魚のお刺身を作ったらどんな感じになるか試してみた|イクメンライフハッカー

幼児がお刺身?子供と秋刀魚のお刺身を作ったらどんな感じになるか試してみた

広島のイクメン、2児のパパが子供とお料理。

子供と料理をする親は多いが子供が幼い、しかもお魚料理だと魚臭くなったり、包丁で手を切ってしまったりとハードルが高い。そこで今回は今が旬の脂が乗った秋刀魚を例に、幼児でも魚料理を作っている気分を味わいながら安全に美味しく魚料理を体験する方法をご紹介したい。





用意するのは脂が乗った秋刀魚。子供と一緒に作るのなら時間が掛かるので1匹あれば十分だ。秋刀魚は目が透明でお腹にハリがあり、出来るだけ太っている秋刀魚を選ぼう。今回はスーパーで138円で購入した。



子供と一緒にお魚料理を作るポイントは

1.安全性が最優先
2.汚れても怒らない
3.楽しめる工夫を盛り込む
4.味にこだわらない
5.魚の名前と顔を覚える
6.無駄を楽しむ
7.子供の作業をたくさん作る

の7つ。

1.安全性が最優先

今回の魚料理はお手軽な秋刀魚のお刺身であるが、調理工程の大半が包丁を使った作業になる為、安全性には十分注意した。三枚下ろしや皮を剥ぐ作業は大人が対応し、刺身に切る作業や盛り付けを子供にまかせる。


2.汚れても怒らない

お魚料理を作ると台所も汚れるし、手は魚臭くなる。キッチンは事前に余計な物をしまう、手拭き用の濡れ布巾、それから寛大な心を用意しよう。子供が魚を触った手であちこち触ってもイライラしてはいけない。


3.楽しめる工夫を盛り込む

秋刀魚のお刺身を作る過程で子供が楽しめるよう、料理中もお魚クイズやお魚の観察など、料理とは関係ない作業をたくさん盛り込んだ。

秋刀魚には何でおっぱいがないのか?秋刀魚のお尻はどこ?ウロコはどこに?秋刀魚は何を食べている?

つまらない問題でも目の前に触れるお魚があると子供たちのリアクションもいい。

写真中央が秋刀魚のお尻。お口から食べたものがお尻から出てくるまでを観察し、理科の実験顔負けのリアルなクイズを楽しんだ。


4.味にこだわらない

子供と料理を作るととにかく時間が掛かる。鮮度が第一の秋刀魚の刺身、調理中、温かい子供の手に触れどんどんと鮮度は落ちていく。子供とお魚料理を作る時は味よりも子供たちの体験を優先しよう。


5.魚の名前と顔を覚える

子供たちの魚離れが進んでいる昨今、切り身の魚しか見たことのない子供も多い。せっかく親が料理出来るのなら、子供と一緒に料理をして本物の魚の味を教えてあげよう。まずは魚の名前を覚えることがスタートだ。

スーパーで頭を落とした調理済みの魚。

魚屋は新鮮な魚をわざわざ調理しない。内臓をとった魚、頭を落とした魚、三枚に下ろされた魚、タレ漬け、焼き物・・・鮮度が落ちた魚は加工するしかない。

魚好きな子供たちを育てるには、美味しい魚を食べさせるしかない。


6.無駄を楽しむ

子供と何かをする時は、一見無駄と思えることでも発見がある。大人がやれば直ぐに終わってしまう作業でも、視点の違う子供がやると、遊びが学びに変わる。

とは言っても、危険な作業は大人がサッと片づけてしまおう。

※秋刀魚の皮を包丁の裏でサッと一剥きする所



一皮剥けた秋刀魚。脂が乗っているので秋刀魚を触る子供たちの手はベトベトだ。撮影している2児のパパのiPhoneもベトベトになっている。


7.子供の作業をたくさん作る

一見、子供の出番は無いように思える秋刀魚のお刺身作りでも、お刺身作りの工程を一つ一つ見てみると子供ができることもたくさんある。

皮を剥いだ秋刀魚の身を塩水で汚れを落とす作業は子供たちの出番だ。塩水にはさっとくぐらせるだけでよいが、子供たちは「お風呂、お風呂!」と遊びだす。


秋刀魚の水分をふき取る作業も子供たちの出番。

お風呂に入ったら体を拭く。生活習慣のしつけ、練習にもなる(かも知れない)


いよいよ秋刀魚をお刺身に切っていく。

いつもなら秋刀魚の中骨は包丁でカットするが、子供たちの作業を作る為に骨抜きで骨を抜くことにした。


旨く骨がつかめなかったり、身をつかんでしまったりと秋刀魚の骨抜きは大人でも結構難しい。

子供たちには失敗することを学んでもらおう。納得するまで楽しんだらテストの点数は100点満点だ。


頑張って抜いた秋刀魚の骨。大人なら無視する骨についた身や、青い斑点に子供たちは色んな質問をしてきた。体験に勝るものはない。


秋刀魚の身は大人が包丁に手を添え一緒に切った。包丁は添える程度に持ち、危険なオペレーションになった際に介入する。ここまでの補助が出来るのは親しかいない。

カットした魚の身は子供たちが思い思いのデザインで盛り付けた。トッピングとなる大葉やレモン(写真はカボス)などがあるとおもちゃになって良い。写真は5歳の長女が盛り付けた秋刀魚の刺身。子供の達成感が半端ない。


子育ては発見の連続だ。子供の意外な行動に学ぶ事も多い。

5歳の長女が秋刀魚をお皿に並べている間、3歳の長男は秋刀魚で一杯飲もうとしていたワイングラスで遊び始めた。この時、3歳の長男は何かをひらめいた様子。


5分後。

「おはなができた!」

やられた。しかも葉っぱ付き。

日頃からクッキー作りやケーキ作りで料理の腕を鍛えている3歳の長男。ブロック遊びも好きなので手先が器用で長女よりも根気強い。「ばらんす、ばらんす」と秋刀魚の身をグラスに並べ、秋刀魚のお花を咲かせてくれた。


秋刀魚のお刺身。たったこれだけを作るのに50分近く時間が掛かった。子供たちの温かい手で触られ若干鮮度の落ちたお刺身。子供たちとの料理は味以上の価値がある。


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