救命具と考えない方が良い?水難事故とフローティングベスト(ライフジャケット)の必要性|イクメンライフハッカー

救命具と考えない方が良い?水難事故とフローティングベスト(ライフジャケット)の必要性

今年の夏も海や川で不幸な水難事故が起きていますね。

小学生の子どもの親として同世代の子どもの事故を耳にした時は胸が痛くなると同時に、あらためて水の怖さと安全管理の大切さを感じました。

今回は「川で水遊びしてきました、楽しかったです」というお出かけ日記を書いていたところ、予定を変え水難事故とフローティングベストの必要性についてお伝えしたいと思います。



水難事故とフローティングベスト


事故の原因を聞くと子どもが溺れた、遊泳禁止エリアで泳いだ、不幸にも救助に向かった人が亡くなったなど様々ですが、子どもの水難事故に関してはフローティングベスト(ライフジャケット)の着用で大幅にリスクが軽減できるだけに、子どもを海や川に連れて行く時は呼吸するくらいの感覚でフローティングベストを着用していただければと思います。

※救命胴衣(ライフジャケット)とフローティングベストは異なりますが、水遊びの安全補助具としての意味合いから以降はフローティングベストと記載します


実際問題として


しかしながら、これだけ毎年のように水難事故のニュースが続いている中、今現在も”フローティングベストを利用しない”という選択をされている方においては、残念ながら今後も安全対策としてフローティングベストを着用されることは無いと思います。

どこまでのリスク想定しどこまで対処するかの考え方を変えるのは、過去10数年の水難事故件数が大きく変わっていないことからも、実際に事故に合うか危ない目に合わない限り難しいと言えるでしょう。

※海や川で使う前にベルトの長さを調整し、実際に利用する際は正しく着用できているか保護者がチェックしましょう


フローティングベストの着用率を上げるには


一方で、フローティングベストを着用すると水遊びがより楽しくなるなど、水難事故防止以外のメリットがあるのも事実です。

フローティングベストを着用するメリット


●浮き輪より自由に体を動かせる
●泳力が無い人も楽に泳げる
●岩場の移動時に両手でバランスを取る、手を着いて移動することができる
●泳ぎが楽で両手が自由になることから、水中観察や生き物を捕まえる遊びに集中できる
●岩に体をぶつけた時のクッションになる
●浮き輪よりも安心感がある

※浮き輪に比べ両手が自由になるので移動が楽


小さい子どもの水遊びでは虫取り網片手に魚を捕まえるというケースも多いと思いますが、両手が自由になるメリットは大きく、実際我が家の子どもたちも「浮き輪はいらない。ベストがいい」と言います。

これらのことからも、フローティングベストやライフジャケットを救命具として着用を呼びかけるのではなく、水遊びの道具として推奨すれば楽しいことや面白いことへ投資を惜しまない層に強く訴求できるのではないかと思います。

余談になりますが、車の運転が好きな私は車の点検などで”ワイパーブレードが劣化しているので交換しましょう”と言われると「もう少し大丈夫では?」と検討モードに入りますが「こちらの撥水加工付きワイパーに交換されるとクリアな視界で運転がより楽しくなります」の場合は多少高いものでも即決で買ってしまいます。理由は違えど消耗品を交換する効果は同じ、ポジティブな動機付けの方が購買意欲も高まります。


※ライフジャケットに比べフローティングベストは水遊びに適した設計となっており、体の動きを邪魔しない


子どもを海や川へ連れていくときは


今回は海や川へ遊びに行くときはフローティングベストを着用してください、という思いで書いていますが、フローティングベストを着用していても防げない事故は多々あります。

我が家も水遊びをする際は親が目を離さないのは当然のこと、子どもたちにも下記の約束を守るように伝え安全管理に努めています。

子どものお約束

●海や川(特に川)へ入るときは必ずフローティングベストを着用すること
●海や川へ入るときは必ずパパかママと一緒に行動すること
●浮き輪やサンダルが流されたときは気にせず追いかけないこと
●溺れている人がいても助けようとせず、助けを呼ぶこと
●これらを守って思いっきり楽しむこと

大人のお約束

●子守り担当はお酒を飲まないこと
●子守りを他人に任せないこと
●フローティングベストを貸し借りしないこと(サイズや浮力が合わない)
●判断に迷ったときは安全な方を選ぶこと
●ほどほどに楽しむこと

※万が一流された場合に浮力を保つ姿勢を教えているところ。初めて使う場合やしばらく使っていない場合は浮力をチェックしましょう


さいごに


最後になりますが、水難事故を報道されるメディアや”何とか水難協会”の皆さまについては事故が発生してからライフジャケットの必要性を云々されるのではなく、水遊びシーズン前に「泳げる人もライジャケを着れば更に楽しくなるんだぜ!」という観点でのPRに力を入れていただき、アクティブ派の皆さんの購買意欲を大いに刺激していただければと思います。

また、たまたまこの記事をご覧になられた方で”まだフローティングベストを着用していない”という方におかれましては、これを機会にフローティングベストをご購入いただき、安全で楽しい水遊びを体験していただければ幸いです。


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