一眼レフEOS 5D Mark3ユーザーの私が2017年人気モデルの中からEOS Kiss X7をおすすめする理由|イクメンライフハッカー

一眼レフEOS 5D Mark3ユーザーの私が2017年人気モデルの中からEOS Kiss X7をおすすめする理由

写真を中心としたブログを書いていると、一眼レフデビューを検討中の方からオススメの一眼レフを質問されることも少なくありません。

どなたかのお役に立てればと、EOS Kiss X7を購入後、2年後にEOS 5D Mark3へ移行した体験も含め、2017年3月時点で現役バリバリ発売中のキャノンの一眼レフを比較しながらEOS Kiss X7をおすすめする理由をまとめてみました。

以下、ダラダラと長いので結論から言います。


初心者が一眼デビューするなら画質も良く5万円以下で買えるEOS Kiss X7が断然お買得。

もう少し予算があれば上位モデルとの差額でストロボ430EX3を買う方が断然良い写真が撮れる。


続きはお時間があればどうぞ。


はじめに


人にどんなカメラをおすすめするかは非常に難しい問題です。

金額的にも安いものでなく、手にしたカメラの印象次第でその後のカメラライフを左右する責任重大な役割。安直におすすめすることはできません。

カメラ選びに少しでも関わったのであれば「買って良かった!」と壊れるまで使い倒すくらい、気に入って使ってもらいたい。

予算やその後のカメラライフも考えながら真剣にアドバイスしています。

一眼レフ購入を検討するきっかけ


子どもが出来た。

入学、卒業シーズン。

運動会。

一眼レフの購入を検討する多くの場合は鮮明に残したいイベントを控えた時だと思います。

私の場合はちょっと違い、当時一眼レフで撮影した写真がキラキラするブログを見るたび、あこがれとスマホで撮影した自分のブログ写真のショボさを痛感し、いつかは一眼レフを購入したいと考えていました。

人生のイベントよりブログが優先だなんて変な話ですが、今では運動会は髪の毛1本1本余すことなく時間を止めた瞬間や、夜でもバッチリ撮影できる家族旅行の写真など非常に満足しています。

結果オーライ。

一眼レフカメラを購入する予算


ほどんどの方は初めて一眼レフデビューを考えたときに予算が問題になると思います。

私の場合は2年前に家電量販店へ一眼を見に行った際、10万円を握りしめて行きました(実際はカードを握っていた)

特にリサーチもせず、右も左も分からないまま店員さんから「それならキャノンのEOS kiss X7がおすすめです」と説明を聞いているうちに、まずはこれで初めてみようと購入を決心。

私が購入したのはダブルズームキットでフィルターやら何やらを付けて、当時確か9万円弱でした(今ならネットで5万円以下)

その後は絵に書いた様にカメラ沼へハマり、2年後にはフルサイズ機EOS 5D Mark3へ移行。最初からEOS 5D Mark3を買えばもう少し安上がりだったものの、一眼レフに触ったことも無い状態で、いきなりフルサイズ機を買うことは出来なかったと思います。

また、フルサイズ機はレンズも高額になる傾向があり、標準ズーム、望遠、単焦点レンズやストロボなどをそろえると100万円くらいの予算が必要です。

カメラを買ったけど使っていないという人も結構います。やはり最初は10万円前後のカメラからスタートして、その後ステップアップするのが良いと思います。

余談ですが、ステップアップするほどハマったら次の機種は一気にプロ機に近い物を買う方が余計な出費を抑え、満足度も高いと思います。上位機種ほどリセール時に高値で売却でき、資産にもなります。

一眼レフカメラはどこで買うか


まわりにカメラに詳しい人がいない人は日お店で購入するのがおすすめです。

ただ、自分で情報を仕入れることができる人はネットの方が安上がり。

家電量販店の5年保証が不要であることはそのうち気が付きます。

家電量販店で質問しまくり、ネットで買うのは粋じゃない。

最近はネット価格にも対抗値引きしてくれるので、まずはカメラのキタムラで値切る、そこで出た見積りを元に最低価格保証のコジマで値切るのが一番安くお店で買う方法です(キタムラさん、すいません)

一眼レフはいつ買うべきか


高額とはいえ車と違い頑張ればいつでも買える(入門用の)一眼レフカメラ。

値下がりや新型の発売を待っていると、2度と戻らない撮影できたはずの瞬間を失います。

欲しいと思った時に買いましょう。



どんな一眼レフを買うべきか


一眼レフデビューするならキャノンでもニコンでもペンタでも良いと思いますが、圧倒的にユーザーが多いのはキャノン。リセール価格も安定しており、上位機種に買い替えた時も操作性が変わらず安心です。

今回比較したのは2017年3月時点で現役バリバリの下記6モデル。

全て標準ズームレンズEF-S18-55mm F4-5.6 IS STMと望遠ズームレンズEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMが付属したダブルズームキットでの比較です。

上から下に行くにつれて入門機から中級機となり、これらの中ではEOS 80Dが機能的に一番上位機種となります。

●比較した一眼レフ
EOS Kiss X7  
EOS Kiss X8i 
EOS Kiss X9i 
EOS 8000D    
EOS 9000D    
EOS 80D      

一眼レフの価格を比較する


●価格の比較
EOS Kiss X7  ¥46,156
EOS Kiss X8i ¥74,200
EOS Kiss X9i ¥123,929
EOS 8000D   ¥79,800
EOS 9000D   ¥133,109
EOS 80D       ¥120,400

※2017/03/27時点

最初に価格を比較します。

こうしてみるとEOS Kiss X7のコスパ感が際立ちます。EOS Kiss X7も発売当初は10万円以上しましたが、私が購入した時は9万円弱、それから緩やかに下落し、現在は底値安定の5万円弱で推移しています。

下位機種に中級機であるEOS 80Dより高い機種があるのは発売年次が新しいからで、値段が下がっていないためこのような逆転現象が生じます。

ニューモデルの機能が必要か、発売から時間が経ち割安となった機種を狙うか、買い手の考え方が問われます。

それにしてもキャノンの入門機は種類が多すぎですね。

メモ:EOS Kiss X7はコスパ抜群!

一眼レフの発売日を比較する


●発売日の比較
EOS Kiss X7  2013/4/24
EOS Kiss X8i 2015/4/17
EOS Kiss X9i 2017/4/01
EOS 8000D    2015/4/17
EOS 9000D    2017/4/01
EOS 80D      2016/3/25

次に発売年次の比較です。

EOS Kiss X9iやEOS 9000Dは出来立てほやほや。

後述する最新の映像エンジン「DIGIC 7」による高感度耐性や、上位機種EOS 80Dと同等のオールクロス45点オートフォーカスなど、最新機種ならではの魅力はありますが、EOS Kiss X7に比べ初心者が倍以上の予算を掛ける必要があるかは話が別です。

画素数の差はA4サイズまでなら変わりません。

運動会などで動き物を撮る場合は「45点オートフォーカス」という単語にひかれますが、大勢の中の子どもにフォーカスを合わせるには、スポット1点オートフォーカスかスポット1点AIサーボで撮るべき。

高感度耐性のために数万余分に払うならクリップオンストロボを付ける方が断然費用対効果は高い。

メモ:発売直後は割高かも

一眼レフの画素数を比較する


●有効画素数の比較
EOS Kiss X7  1800 万画素
EOS Kiss X8i 2420 万画素
EOS Kiss X9i 2420 万画素
EOS 8000D    2420 万画素
EOS 9000D    2420 万画素
EOS 80D      2420 万画素

画質の目安となる画素数の比較です。

前述したとおり大きく印刷しなければ1800万画素でまず問題ありません。

トリミングする場合は600万画素の差は多少ありますが、構図や望遠レンズで工夫できるはずです。

メモ:画素数は気にしなくてよい

一眼レフの高感度性能を比較する


●撮影感度の比較
EOS Kiss X7  標準:ISO100~12800
EOS Kiss X8i 標準:ISO100~12800
EOS Kiss X9i 標準:ISO100~25600
EOS 8000D    標準:ISO100~12800
EOS 9000D    標準:ISO100~25600
EOS 80D      標準:ISO100~16000

暗い環境でどれだけ綺麗に撮影できるかを示す高感度性能の比較です。

EOS Kiss X7とEOS Kiss X9iを比較するとスペック上は2倍の性能差があり、予算に余裕があれば上位モデルを選んで損はないでしょう。ただ倍以上の予算を出す必要があるかというと、そうでもありません。

APS-C機とフルサイズ機のような「全然違う!」と感じるほどの違いはなく、室内で動き回る子どもを撮影する場合はISO3200は必要になるので、そのようなケースはストロボを付けた方が断然良い写真が撮れます。

ディズニーランドの夜のパレードを頻繁に撮る!と言う方でもない限り、初めての一眼レフ選びでEOS Kiss X9iやEOS 9000Dを選ぶ必要性は低いと感じます。

メモ:高感度耐性よりもストロボ!

一眼レフの連写性能を比較する


●連写撮影の比較
EOS Kiss X7  4コマ/秒
EOS Kiss X8i 5コマ/秒
EOS Kiss X9i 6コマ/秒
EOS 8000D    5コマ/秒
EOS 9000D    6コマ/秒
EOS 80D      7コマ/秒

動き物の撮れ高を左右する連写性能の比較です。

今回は比較に含めていませんが上級モデルが12コマ、14コマ/秒というマシンガンのような連写機能を持つのに対し、EOS Kiss X7 の4コマ/秒は見劣りするのも事実。

運動会で実際に使った感想は、4コマ/秒は十分とは言えないものの撮れない・撮れ高に影響するほどではなく、年1の運動会の徒競走で連写するためだけに数万円余分に払う必要性は感じませんでした。

メモ:野鳥に興味なければこだわる必要なし

一眼レフのシャッタースピードを比較する


●シャッタースピードの比較
EOS Kiss X7  1/4000~30秒
EOS Kiss X8i 1/4000~30秒
EOS Kiss X9i 1/4000~30秒
EOS 8000D    1/4000~30秒
EOS 9000D    1/4000~30秒
EOS 80D      1/8000~30秒

露出と動き物を止める性能を示すシャッター速度の比較です。

シャッター速度が遅いデメリットは下記の2点です。

1点目は日中の晴天時の撮影で、F値が1.2等の超明るい単焦点レンズを絞り開放にすると1/4000秒では光を多く取込み露出オーバーになります(写真が強い光を受けたように白くなる)

ただし、F値が3.5~の標準レンズで撮影する限り全く問題なく、レンズを絞るか光の取り込み量を少なくするNDフィルターを買えば済みます。

2点目は波しぶきのつぶつぶ感など、高速なシャッター速度が必要になる場合に1/4000では速度が足りないと言われますが、アマチュアでそのような撮影シーンに遭遇する機会はほとんどなく、マニュアルモードやTVモードを自在に使いこなせるようになってから感じる問題です。

メモ:初心者がシャッタースピードのスペックを気にする必要はない

一眼レフのファインダー倍率と視野率を比較する


●ファインダー倍率の比較
EOS Kiss X7  0.82倍
EOS Kiss X8i 0.82倍
EOS Kiss X9i 0.82倍
EOS 8000D    0.82倍
EOS 9000D    0.82倍
EOS 80D      0.95倍

●ファインダー視野率の比較
EOS Kiss X7  95%
EOS Kiss X8i 95%
EOS Kiss X9i 95%
EOS 8000D    95%
EOS 9000D    95%
EOS 80D      100%

撮影のし易さを示すファインダー倍率とファインダー視野率の比較です。

ファインダーから被写体を見た時に実物の大きさとどれくらいの違いで見えるかを示します。上位機種らしくEOS 80Dはコストが掛かる視野率100%を実現していますが、それ以外のモデルは全て横並びです。

視野率は広いに越したことはないものの、初めての一眼レフで目くじらを立てるほどの違いはありません。

メモ:初心者は気にしなくて良い

一眼レフのAFセンサー測距点を比較する


●AFセンサー測距点の比較
EOS Kiss X7   9点
EOS Kiss X8i 19点
EOS Kiss X9i 45点
EOS 8000D    19点
EOS 9000D    45点
EOS 80D      45点

簡単にいうと同時に何か所にフォーカスを合わすことができるか、動き物を捕らえる性能を示すオートフォーカスセンサー測距点の比較です。

9点、19点、45点はそれなりに差があり、EOS 80Dを実際に店頭で使った感想はAFのくい付きが良く、スペック以上の差を感じました。子どもの運動会くらいならEOS Kiss X7の9点で対応できるものの、犬や猫など高速で動き回る被写体を撮りたい場合、オートフォーカス性能の違いは慎重に検討した方が良いと思います。

メモ:必要性を吟味しよう!

一眼レフの大きさと重さを比較する


●大きさの比較
EOS Kiss X7  116.8x90.7x69.4mm
EOS Kiss X8i 131.9x100.7x77.8mm
EOS Kiss X9i 131x99.9x76.2mm
EOS 8000D    131.9x100.9x77.8mm
EOS 9000D    131x99.9x76.2mm
EOS 80D      139x105.2x78.5mm

●重さの比較
EOS Kiss X7  370g
EOS Kiss X8i 510g
EOS Kiss X9i 485g
EOS 8000D    520g
EOS 9000D    493g
EOS 80D      650g

大きさと重さの比較です。

EOS Kiss X7は発売から5年近く経過しても未だに世界最小、最軽量の一眼レフ。

女性が使う場合、小さく軽いことは何よりのメリットで、私のEOS 5D Mark3はレンズ・ストロボのセットで2キロ弱となり嫁さんの評価はすこぶる悪い。

男性の場合、小さいゆえに手が大きい人は持ちにくいと感じるかも知れないのと、小さいことによる見た目の良し悪しは家電量販店で実物に触れ判断するのが良いと思います。

メモ:大きなカメラは嫁さんに不評


その他、wifiやBluetooth、バリアングル液晶など、機能面の違いもありますが画質に違いは無いので今回は割愛しました。SNSへ頻繁にあげるなら欲しい機能ですが、wifi付きのSDカードを買えば済む問題でもあり、wifiが無いからという理由で候補から外すのはナンセンスです。

初心者にオススメの一眼レフは?


2017年人気モデルのスペックを比較すると、どのモデルを選んでも値段の差ほど写真に影響する違いは無いと感じました。

であれば5万円以下で購入できるEOS Kiss X7のお得感が際立ちます。

発売から若干時間が経ちスペック的には最新とは言えないものの、コスパに優れコンパクトで画質も良いEOS Kiss X7ダブルズームキットは、今が買い時と言えるでしょう。

カメラが楽しいと感じたら、まずはストロボ430EX3(2万7千円くらい)を追加してください。

天井バウンス+キャッチライトパネルによる理想に近い光源環境で撮れる写真は、10万円以上するEOS 9000DやEOS 80Dを買うより満足度が高いと思います。

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